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パッシブソーラーハウス:碩晶庵

「落とし板工法を使いたい」「ダイレクトゲインのパッシブソーラーハウス」「開口部はあまり大きくしたくない」「断熱方法は自然素材をなるべく使うこと」などの要望に応えた事例です。標高900メートルの寒冷地である点を考慮し、外壁の内側に45ミリの杉板を「落とし板工法」で納め、その外側に空気層を設けて漆喰塗りの壁を造ることで熱を逃がさないようにしています。
また、開口部には木製サッシを採用し、更に内側に障子・襖を組み合わせて建物全体の熱貫流率を下げています。暖房器具は薪ストーブ一台ですが、外気温マイナス12度の真冬の朝、ストーブに火のない状態でも室内気温が12度を確保できています。
尚、襖の仕上げには沖縄の月桃紙、床の蓄熱層の仕上げには淡路の平瓦が敷かれています。

外観
上:南面。ルーバー庇がアクセントのシンプルな外観。ウッドデッキの下は薪置き場。

玄関から器楽室方向を観る
上:玄関から器楽室方向を観る。

器楽室から玄関方向を観る
上:器楽室から玄関方向を観る。

器楽室
上:器楽室。内壁は落とし板工法による板の表情のままとなる。

寝室
上:寝室。

上:居間。ストーブ回り。左奥は浴室。

上左:器楽室。月桃紙を用いた襖の横は雅楽器の収納スペース。
上右:玄関ホールの3本引き戸。障子に当社工房制作のステンドグラスを組み込んだ。

「碩晶庵」屋根部分詳細 「碩晶庵」軒裏部分詳細
上左:屋根部分詳細。
上左:軒裏部分詳細。小さな換気孔が並ぶ。




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