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■アトリエ原■ 定尺木材と規格サッシを用いたローコストなアトリエ建築 敷地は葡萄畑の広がる斜面の中の細長い平坦部分。南北に長く東西に狭い形状をしています。西に開けた見晴らしの良いところです。 自然素材を使うこと、無駄のない簡素な建物であることが設計の条件でした。 規模は3間(5460mm)×5間(9100mm)の総2階建てに抑え、日本建築の基本単位である910mmのグリッドによる平面計画とし、一般的な流通材である4メートルの柱材と梁、6メートルの通し柱と規格品のアルミサッシを使った断面計画としました。 外壁は杉板張り、内部は漆喰塗仕上げとしています。 泊りがけで制作をする日のために、小さなキッチンと甲府盆地の夜景を眺めるための窓のある浴室も設けています。 |
上:外観 屋根の勾配は柱の規格から決定。手すりはハンギングバスケット用のトレリス。バルコニー横の小さな窓(浴室)から夜景を見下ろす。 |
上:内観 柱梁は特一と呼ばれる野物(仕上げ材に隠れる部材)でもある構造材を使用。床板は杉の厚板でこれも特一。木材に節があるのは当たり前。柱は構造に負担のかからないスパンで立てることで、梁の断面を小さく抑えている。 |
上:建設中の構造の様子。 構造がシンプルなので施工も早い。 |
上:建設中の構造の様子 |
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