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パッシブソーラーハウス:森の家

敷地はコナラとヒノキに囲まれ池に面した細長い斜面にあります。樹木の伐採は家を建てる範囲の最小限にとどめ、倒木は短く切り、杭状に敷き詰め駐車場の床として利用しました。居間や浴室の窓から外を眺めた時は、森の中に浮かんでいるような浮遊感が得られ、且つ斜面の掘削面積も少なくすむようにと、小さなコンクリートの箱状の基礎の上に大きな木造の建物を載せるようなデザインを考えました。冬の八ヶ岳降ろしから建物を守るため北面の窓は小さくしてありますが、東面と南面の窓は大きく開いて、池への眺望と充分な日照を得られるようにしています。

南東面外観
上:南東面外観。片持ち式のコンクリート基礎を造るに際しては地盤調査と構造計算を行ない形状・寸法を決定した。
駐車場にすると木造3階建て扱いとなり、建築確認申請に時間が掛かり引越しに間に合わない。あきらめて床下は薪置き場と雨の日のペットの運動場とした。

居間・吹き抜け キッチンから南面開口部を見る
上左:居間・吹き抜け。敷地を見たとき、森の中に浮かぶ部屋を造ろうと思った。この居間の床面は地面から4メートルくらい上っている。窓からは木立の幹と枝だけが見える。
上右:キッチンから南面開口部を見る。南側のハイサイドウインドウからは調理に最適な明るく安定した光が入る。来客と会話を楽しみ、居間・食堂越しに森の緑を望みながら食事を作るキッチン。カウンターの高さ、引き出しの深さ・大きさ・数などは特注品。

南面開口から森を見る
上:南面開口から森を見る。キャットウォークは「猫が歩くような簡便な渡り廊下」といった意味で使っているが、こちらには本物の猫がいる。窓の開閉や掃除のためだけでなく、猫のための遊び場でもあり、昼寝のスペースでもある。

キャットウォーク アプローチの通路
上左:杉の足場板を並べたキャットウォーク。突き当たりの毛布は猫の寝室。
上右:アプローチの通路。一段上って前に進み玄関の扉の前に立つあたりは既に通常の建物の2階分の高さになっている。

廻り階段 廻り階段と2階手摺り兼書棚
上左:廻り階段。階段は上下階の空間を繋ぐ装置だが、室内に設ける場合はオブジェにもなるので、慎重にデザインしたい。コンパクトに納めるために細身の鉄骨で造っているが、足の触れる段板は杉材で温かみを出している。色は建築主が選んだペパーミントグリーン。生地色・白色のインテリアのアクセントになっている。
上右:廻り階段と2階手摺り兼書棚。階段を支える円柱を天井まで伸ばすと狭苦しい。途中で切断したままでは味気ないので、世紀末ウィーン風に柱頭を処理しています。階段を上りきった正面のアイストップは当社工房作成のブラケットランプ。

夜間の照明の様子と玄関ホール間仕切り3本引き戸 螺旋階段を見下ろす
上左:夜間の照明の様子と玄関ホール間仕切り3本引き戸。玄関から入りこの建具を引くと森が目前に広がる。玄関に吹き付ける北風と居間との緩衝帯でもある。
上右:螺旋階段を見下ろす。

東面外観
上:東面外観。建物の東側は基礎から1.8メートル跳ねだしている。向かって右側の下の窓が浴室。浴槽に浸かりながら、この窓から森と池を眺める。2階右側の窓は書斎。

北面外観
上:北面外観。八ヶ岳からの強い北風を防ぐために北側はこのように窓が小さく少ない。右側エントランスから崖に向かって進み玄関にアプローチする。閉鎖的な玄関をすぎ居間の扉を開けると南側の森が前面に広がる。

西面外観
上:西面外観。

北西面外観
上:北西面外観。

ウッドデッキ
上:ウッドデッキ。



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