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建築設計事例:赤壁の家
山梨県笛吹市に建つダイレクトゲインパッシブソーラーハウスの事例です。
新築の木造建築ですが、桧の6寸角の柱や民家の古材を使いたいとの希望がありました。設計や工事の節目には運良く古い土蔵の棟木や、近くの山から切りだした栗材の柱などが入手でき、現代的な住居でありながら縄文的・民家的な趣も混じったちょっと不思議な空間が実現しました。
年末の寒い中での完成引渡しでしたが、北巨摩地域に於ける今までの実績通り、暖かい省エネ住居となっています。

居間内観・陽の当たる蓄熱スペース 居間内観・キッチン方向を見る
上左:居間内観・陽の当たる蓄熱スペース。ストーブの置かれたテラコッタタイルで仕上げの部分が蓄熱スペース。敷地が南北軸に対して西に45度振れているため、蓄熱スペースを45度傾けて配置し、建物から突き出しています。写真は午前中の日照の状態。

上右:居間内観・キッチン方向を見る。手前の曲った柱は塩山近くの山から切り出した栗材をマサカリで削り出したもの。製材を担当した大工は電動工具を一切使わず、昔ながらの手道具だけで木材を作り出しています。
奥に見える腰板張りのコーナーはパソコンスペース。右手に見える吊棚は雑誌や調理のレシピ等を置く本棚。

居間から玄関方向を見る 2階・吹き抜け
上左:居間から玄関方向を見る。正面の扉は西日が当たるためガラス面を小さくしたい所です。しかし、玄関の外に立つ人が見えたほうが、開けたときにぶつからなくて良いと考え細いスリットを設けています。隙間からは西側に広がる桃畑の花も垣間見る事が出来ます。欄間には当社工房部門制作のステンドグラスを入れました。

上右:2階・寝室から吹き抜け越しにキャットウォークを見る。右手に見える腰板張りの手摺の向こうは書斎コーナー。1階で温められた空気でここは暖かい。栗の柱に納まる曲がり梁には建築主支給の古材を使用しています。

キッチン 左:居間からキッチン方向を見る。夫婦で食事のしたくをするのでキッチンは広めに造っています。
手前の配膳用のキャビネットはパーティーシンクを組み込んだ既製のステンレス製のものを対面式に加工しています。

手前に見える2階の床梁は古い土蔵の棟木に使われていた松材、今となっては貴重な国産材。奥の和室の襖は雲母入りの紙を張っています。
南面外観 左:南面外観。正面に見えるアルミサッシの入ったコーナーが蓄熱部分。このように45度傾けていることにより日照時間を長く取ることが出来ます。

中央2階建て部分の1階に居間・食堂・和室、2階に子供室・主寝室・書斎が入ります。建物の構成が外観からも判ります。
西面外観 左:西面外観。隣家の桃畑越しに建物を見る。
窓は隣家が妨げにならずに、近くの畑や遠くの山々が眺められるような位置に設けています。
2階・書斎からキャットウォークを見る キャットウォークから書斎を見る
上左:2階・書斎からキャットウォークを見る。吹き抜け2階部分の窓の開閉や掃除用にキャットウォークを設けています。光を最大限取り入れる為に、手摺は格子状にしています。

上右:キャットウォークから書斎を見る。手摺に隠れていますが、低い位置に文机を造りつけています。立ち上がれば吹き抜け越しに玄関と居間や食堂、そして台所を望む事が出来、座っていても家中の物音や気配を感じることが可能です。

印象的な赤壁 外観・夜景
上左:印象的な赤壁。珪藻土や白木の木材といった仕上げは穏やかで落ち着きがありますが、ここではアクセントとして、西側の壁を1階から2階まで1面赤い色に塗っています。赤い壁が目印になり、家の中の何処にいても位置関係が良く判ります。考えていたほど派手ではなくて、良い色だと好評です。

上右:外観・夜景。ウッドデッキから居間・食堂・台所方向を見る。 パッシブソーラーハウスは日中の太陽熱を有効活用しますが、建築には夜の楽しみもあります。単純な明るさだけでなく温かみのある光の色合いの夜間照明としました。