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建築設計事例:韮崎の家
山梨県韮崎市にある養蚕農家の現地再生事例。
敷地内には主屋のほか6棟の土蔵と納屋、道祖神などが残されていました。 主屋の居住性を高めると共に、屋敷を維持するために必要な付属屋の修繕が主な課題となっています。
近隣景観への影響を抑えるために地域の伝統的な仕上げと意匠を残していますが、内部は現代的な住居として空間を再構成しています。

南正面越屋根
上:漆喰真壁・化粧貫・瓦葺・越屋根など養蚕型民家の特徴的な外観を残す。屋根瓦は従来の瓦を一旦取り外し、野地板・ルーフィング(防水)を新たに施して同じ瓦をもう一度葺いている。2階の開口部はアルミサッシに変更して断熱性と気密性能を高めている。

玄関ホール 左:玄関ホール。
再生前、土間に面した取次ぎの間であったところを玄関に改造。
手前の一段低くなっている板張り部分は以前式台に使われていた欅材の再利用。
正面の飾り棚の裏側が2階に上るための階段室。

勝手口から居間食堂方面を見る。 居間から台所を見る
上左:勝手口から居間食堂方面を見る。この場所は再生前南から北に通り抜けるための土間と馬屋、物置・浴室などのスペースだった。そのため天井が低い。2階の床を撤去して2層分の天井高とした。2階の窓をハイサイドライトとして利用している。

上右:居間から台所を見る。 キッチンの手前2本の柱は既存のもの。再生前から存在を予想していたが、壁の中に隠れていて断定は出来ない。解体時にあらためて存在が確認できた。居間と台所を意識的に区切る結界の役目を果たしている。
右手に見えるのは薪ストーブ。採光のためキッチンの上にはトップライトを設けている。

前の間から玄関越しに居間方向を見る。 左:前の間から玄関越しに居間方向を見る。
正面の小障子にカワセミのパネルを組み込んでいる。
2階ホールから書斎方向を見る 左:2階ホールから書斎方向を見る。
再生前の2階はかつて蚕を飼育するためのスペースだったところ。天井を張り、床を補強して壁を塗り替え落ち着きのある部屋が出来上がった。

突き当たりの壁面照明のある部屋だけは建具で仕切り書斎とする。左側に見えるベンチは全て書架として使用する。
居間吹き抜け 左:居間吹き抜け。
居間の東側高窓から吹き抜け越しに2階のホールとその先にある書斎が見える。吹き抜けとホールを区切る障子は解体時に屋根裏から出てきた古い障子を修理して再使用している。
左手に見えるのは高窓の開閉用の通路。
座敷南西隅 軒下空間と犬走り。
上左:座敷南西隅。座敷は塀で取り囲まれた内庭に面している。雨で傷んだ縁側の木材を修理して、建具を取替え、断熱性能と気密性能を向上させた。 主屋から文庫蔵に向かう廊下から庭越しに見たところ。

上右:軒下空間と犬走り。 コンクリート製の犬走りを撤去してシュタインアールという素材で土間風に仕上げている。先端の四判石は部分的に失われていたので、屋敷内に残存する古い家屋に使われていた石を再利用している。 建物の袖の隣家と近い部分には大和塀を設けて目隠しとした。