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■民家の再生:西広門田の家-2■ この建物は明治後期に現在の場所へ移されました。元は茅葺屋根でしたが、伊勢湾台風で屋根が飛んでしまったことから瓦葺になったということです。今回の再生では耐震診断に基いた耐震補強を行い、断熱性能を上げるなど居住性を高めました。又、傷みの激しかった東側の土蔵と不要なスペースとなった北側の増築部分を撤去して創建当時の形に戻すことにより、通りへ向けての「家の顔」を整える試みとしました。 この事例は2015年度山梨建築文化賞「良好なまちなみ景観を形成している建築物等の部門」奨励賞を受賞しました。 |
上:東南面外観。 |
上:南面外観。伊勢湾台風の際は南からの風で屋根が飛んだため、教訓として長い間南側に窓が無かったが、今回は補強し復旧させた。 |
上:東面外観。土蔵を撤去し明るくなった。 |
上左:南面外観・夜景。玄関脇の石臼には水を張り、花を活けるなどディスプレイとして用いる。 上右:西面外観。1階の面格子は床の間の通風窓。2階は従来のままで壁を塗り直した以外は手を加えていない。 |
上左:北面外観。腕木と持ち送り板のディテール。 上右:北面外観。寝室の窓。 |
上左:玄関ホール。 上右:玄関ホールから居間を見る。 |
上左:居間・吹き抜け。 上右:居間・ストーブの背後の黄色い壁は既存の外壁に使われていた色を模した。 |
上:居間・夜景。 |
上:絞り染めの和紙貼り襖。 |
上:和室・和紙貼り襖を開けた様子。 |
上:和室。床の間は床板の向きを変えて再利用した。障子は再利用。 |
上:和室。 |
上:和室から居間方向を見る。障子・襖は和紙を貼りかえて再利用。 |
上:板張りの寝室から玄関方向を見る。 |
上:書斎。椅子は座面を張り替え修理した。 |
上左:寝室。 上右:書斎。 |
上左:広縁。建具は再利用。 上右:廊下の既存建具も塗装を施し再利用した。 |
上左:手漉き紙貼りの襖。 上右:既存ガラスと既存建具の部品を組み合わせて再利用した食堂入口扉。 |
上左:階段。 上右:2階渡廊下。 |
上左:2階渡廊下・西を見る。 上右:2階渡廊下・東を見る。耐震補強のブレスが見える。 |
上:2階東側のロフトと階段室。 |
上:2階渡廊下。 |
上:古いワイン樽を再利用した2階渡廊下の手摺・樽のカーヴをそのまま活かした。 |
上左:納戸に使っていた障子に手漉き紙貼りをし再利用。 上右:書院窓を再利用し、キャットウォークへの小さな出入り口とした。 |
上:壁仕上げから浮き出た古い梁の湾曲部分。 |
上:式台の脚は自然石を使った束石の上に乗せた。 |
上:自然石の既存礎石を削り、平らな敷居石を埋め込んだディテール。 |
上:梁の下端にある埋め木や階段の段裏など、古材に嵌め込んだ新材は遊び心あるアクセントカラーで着色した。 |
上:玄関ホール上り框の手摺。握り易い断面と曲線に木材を削り出してもらった。 |
上:芯のずれている柱と梁を繋ぐ、水平蟇股を下から見上げた図。 |
上:古い椅子を修理して再利用した背もたれのディテール。 |
上:面格子の渦巻き障子。 |
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